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「さぁ、行きますよ」
タムタムに促され仰天商事の入り口ドアを抜ける。向かったのはいつもの事務室ではなく、休憩用の大部屋だった。
「鈴木サンと田村サンだ!!」
「鈴木サン!!」
スタッフさん達が驚いている。一ヶ月ぶりの対面だ。元気そうな姿に思わず泣きそうになる。
しかし休憩時間ももう終わりの時間に近い。話をするなら今すぐ手短にしなければならない。
タムタムが口を開く。
「元ニコスタのみんなはちょっと座ってください」
状況が飲み込めていないスタッフさん達が顔を見合せながらゆっくりとタムタムの前のテーブルに集まってくる。
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