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「イバラスタッフのみなさんお疲れ様です」
タムタムの言葉にスタッフさん達はみんな下を向いてしまった。
「みんなはどうしてニコスタを辞めたんですか？」
簡単な日本語がわからないわけがない。それでも誰も答えないのはやはり後ろめたい気持ちがあるからだ。
「大丈夫です。俺はみんなのことは怒りません。怒ってるのはイバラスタッフの井原さんと鬼瓦さんにです」
タムタムが振り返る。その視線の先には鬼瓦さんと、スーツを着た冴えないお兄ちゃんがいる。あれがイバラスタッフの営業マンか。いつの間に来ていたのだろう？二人とも焦りを隠せず固まっている。
「ミントさん」
「……ハイ」
「ミントさんは国に帰るはずでしたよね？」
「帰ろうと思ってましたケド……」
「イバラさんに何か言われたんだ？」
ミントさんは答えない。困ったように周りのスタッフや井原さんとやらに視線を送っている。
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