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そんな私の顔をじっと見て、
「初めて笑ったな…」
篤が言いました。
「えっ…そうかな。」
「うん、やっぱ笑った顔がいい。」
「それはどうも…」
ストレートな褒め言葉にどうも素直になれません。
「長旅で疲れたろ?さっ、寝るか。明日は島を案内してやるよ。」
そう言うと篤は布団にさっさと入りました。
私も続いて篤の隣に並ぶお布団に潜り込み目を閉じるも昨日から色々な事がありすぎて中々眠れずに寝返りを何度か繰り返していました。
すると、不意に隣の布団から篤の手が伸びてきて私の手を探り当てるとギュッと握りしめてくれました。
その途端、私も何故かホッとしたような気持ちになりました。
間もなく篤からかすかに規則正しい寝息が聞こえてくると私の瞼も重くなってきました。
そして、篤の手の温もりを感じたままいつの間にか眠りに落ちていました。
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