突然の告白

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「……あ、笠原。ちょっといいか? 先週の英語の課題を集めてきてほしいんだが」 学校の昼休み。 図書室に行こうと廊下を歩いていたら、英語担当の先生に呼び止められた。 せっかく静かな場所で小説の更新でもしようと思っていたのに。 内心『げ…』と毒づきながらも、嫌だと言うわけにもいかず、素直にうなずいた。 「悪いな、頼んだぞ。放課後まで待つから全員から集めてくれ」 「…………はい」 ……それなら自分で集めてよ。 早く小説書きたいのに。 それに ノート集めるにはクラスのみんなと少なからず会話をしないといけない。 それがどうしようもなく気が重い。 「………はあ」 担任の姿が見えなくなると同時に、盛大なため息を吐き出す私。 重い足をひきずるように、しぶしぶ教室に戻った。 *** 昼休みの、騒がしい教室。 お昼ごはんを食べたり、友達同士でしゃべったり、遊んだり。 そんな中で、私は教卓に上がって精一杯の声を出す。 「……あ、の……。先週の……英語の課題……集めますので、私に出してくだ……さい……っ」 これでも精一杯の声。 でも教室の喧騒にあっという間にかき消されてしまう。 誰も聞いていない。 ていうか、気づいてもいない。
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