ある、コメント

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ピピピピ……… 枕元でアラームが鳴り響く。 「………ん、んん」 夢の中に沈んでいた私の意識は、ゆっくりゆっくり浮上していく。 ……眠い。 昨日も結構遅くまで更新していたから。 起きなきゃとは思うものの、なかなか目が開かない。 「……あー、学校休みたい」 そうすればゆっくり眠れるし、小説だってたくさん書けるのに。 ……もともと学校は好きではなかったが、最近はすっかり小説サイトの方が私にとって大切になっている気がする。 それはどうなんだろうかと思わなくもないけれど、今はたくさんの読者が更新を待っていてくれているのだ。 誰にも相手にされていない教室よりも比重が重くなるのは、きっと仕方ないことだろう。 「……さてと、夜の更新分読んでもらえてるかなー」 私はアラームを止めると何より先に小説サイトのアプリを開く。 小説がランキングに入るようになってからは、それが当たり前になっていた。 「……わ。今回もいい感じ……」 いつにも増して多くのイイネと、絶賛のコメント。 おかげで眠気もあっという間に覚めていった。 『泣きました』や『更新が待ちきれません』のような、テンションの上がるコメントを一つ一つ読んでいく。 ……すると 見覚えのない読者からコメントがついていた。
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