本音とたてまえ

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*** (ぎゃああああああ……ああああああ!!) 心の中で絶叫を繰り返す私。 握りしめたくじには『バスケットボール』と書かれている。 ……あのあと。 男子の種目が無事に決まり、女子の話し合いが始まった。 私はソフトボールに立候補……のはずが、冬室くんのことが気になっているうちに、しそびれてしまったのだ。 …もしかしたら、後ろめたかったのかもしれない。 私には関係ないのに。 とにかく、立候補しないと、余った枠に入れられることになる。 女子はバレーボールが人気で、サッカーやバスケにあきが出来ていた。 サッカーかバスケか…… 残った女子同士で話し合ってもなかなか決まらず、最終的に恨みっこなしのくじ引きをすることになった。 そして、その結果 私の手には『バスケットボール』と書かれたくじが握られている。 (……どうしよう。私、まともにドリブルもできないのに) くじを握りつぶして、ひそやかにため息。 それから、ふと、また冬室くんに目を向けた。 すると、私の視線に気づいたようにこちらを向いて 小さく微笑んだ。
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