2.宴のあと

3/3
630人が本棚に入れています
本棚に追加
/46ページ
ランチの後は、やどり木でゆっくりお茶を飲ませてもらい、香夜さん達とおしゃべりをした。 夜は、暗くなってから一樹と一緒の仕事が入っていた。 一度帰宅して、シャワーを浴び。 一樹の運転する車で湾岸エリアまで向かう。 撮影は、夜景をバックに… シックな洋服を身に纏い。 光沢のあるスーツを着た一樹と腕を組む。 普段のように見つめ合ったり、身体を密着させたりする。 はぁ、いつ見ても一樹さんはかっこいいなぁ。なんて考えていた。 「ひなた?何考えているのかな?ボーとしない。まだ仕事中だよ。」 顔を近づけて耳もとでささやかれた。 ぞくっとしてしまう。 「一樹さん。近すぎ。そんなに耳元で話さないで…」 顔が赤くなってないか心配。 夜でよかった。 一樹から少し離れようとする。 「ダメ。もっとくっついて…。」 さらに抱きしめられた。 「おいおい、そんなにイチャイチャしない!」 カメラマンさんの声と、スタッフからの笑い声が。 もう、恥ずかしい。 「はいはい。」 一樹は、返事をしながり腕の力を抜いた。 その後も、何着か着替えては撮影をした。 撮影が終わったのは午前2時過ぎだった。
/46ページ

最初のコメントを投稿しよう!