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玄関から、白い大理石?
真っ白な空間。
「素敵…。」
「さっ、どうぞ。」
スリッパを用意してくれた。
二階建てのお家。
2階から案内をしてくれた。
窓の外には、お庭と借景。都心とは思えない緑の多さに驚く。
「静かですね。」
「通りから少し入ってるしね。」
1階に行く。
リビングからは、お庭が。
広くて素敵なお家。
ため息が出る。
「どう?ひなたちゃん。」
「どう?と言われても…素敵なお宅ですね。」
「ここの持ち主さんが急に海外に行く事になってね。買い手を探して欲しいと言われてね。」
そういえば仁さんは、不動産業もやっている。
庭に出る窓を開けながら話を続ける。
「この辺りは、周りも長く住んでいる人ばかり。
ウチや店(やどり木)近いしどうかな?」
「はぁ~…」
どうかなと言われましても…
開け放たれた窓から庭を眺める。
落ち着く…
「カズにも、話はしたし。
ひなたちゃんが気に入ればと思ってね。」
「一樹さんからは何も聞いていないですよ。
ちょっと一樹さんに電話してもいいですか?」
うなづく仁さん。
一樹は今日、事務所にいるって言っていた。
スマホを取り出して電話をかける。
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