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「もしもし、一樹さん？今、電話大丈夫ですか？」
「ひなた、ちょっと待って…大丈夫だよ？」
「…今、仁さんと一緒に、家を見にきていて。」
「そう、庭も広くて静かでいいだろ？」
電話越しでも優しい声。
「素敵ですけど。一樹さんも見にきたの？」
「先週やどり木に寄った時にね。ひなたが気に入れば購入しようかと思うんだけど。どうかな？」
「どうかなって、そんなに簡単に決めていいんですか？」
「簡単にじゃないよ。ひなたと結婚してから色々考えていたんだ。」
そんなのはじめて聞いた。
とりあえず、今夜２人で話してから決めようと言うことになった。
仁さんには、少し待ってもらう事にした。
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