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夜、仕事から戻ってきた一樹と夕食を食べて
マンションの庭のテーブルに
食後のお茶を2人で飲む。
「家の事、驚かせたみたいだね。」
ごめんと、一樹。
「何も聞いていなかったから、どうしていいか。」
「そうだよね。前にも少し話したけど…
ひなたと結婚してから、仕事とか今後の事を考え始めたんだ…いつまでもモデルの仕事を続けられるものでもないしね?」
マンションの部屋や、庭を見渡して。
「この部屋も気に入っているけど、やっぱり庭付きの一戸建ての家でひなたとゆっくりと過ごしたい。
今後は、執筆活動を始めようと思ってる。家に居る時間も増えると思うし。落ち着いた環境を探していたんだよ。」
「そう…一樹さんも先の事を考えていたんですね。」
「もちろんオファーのあるうちはモデルが本業。生活はそんなに変わらないと思うんだ。ただ、ゆっくりした時間も欲しくってね。」
一樹の話をうなずきながら聞く。
そこで、疑問が…
あのお家、いったい幾ら位なの?
都心の広い庭付きの家。
購入するって言っていたけど?
聞いていいのかな?
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