別れの日

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「ー有難うございます。 大学に行ったら、彼氏出来るようにせいぜい頑張ります。」 これが最後になるのに、私はこんな憎まれ口しか叩けない。 自分が心底嫌になる。 これ以上自己嫌悪に陥る前に、早く退散しよう。 「先生、さようならー」 扉に手をかけた時、先生が私の腕を引いた。 え、と思った次の瞬間、 私の唇は先生のそれと重なっていた。
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