第二十章 死の遊び 五

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「氷花、無事で良かった。心配して、走って帰って来た」  岩崎が走ってきたというのは、手の感触で分かる。 じっとりと、岩崎の背が、汗で濡れていた。 「……ここの家は、皆で抱擁ですか」  遠見が、苦笑いしていた。 スキンシップの激しい家なのだ。 「俺には岩崎がいるから、大丈夫」  里見が真っ赤になりながらも、俺の方を見ていた。 「岩崎、里見君が暫く同居する」  岩崎は、里見とは握手をしていた。
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