第四章 木の上の神様 四

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「あっ……あっ……ああ」  歯を食いしばっても、漏れる声が喘ぎのようであった。 風呂場なので、声にエコーがかかり、更にいつもよりも響いて聞こえる。 自分の声を聞いて、恥ずかしさに、又、慶松を締め付けてしまう。 「氷花、力を抜いて……」 「う……うん」  風呂場にローションが無かったので、慶松が代用を探していた。 シャンプーを手に取ったので、俺は、必死で拒否する。 慶松が大きくなるので、スムーズに動けないのだ。 「氷花、ゴメン。いくよ……」  そこで、気がついたが、風呂場であったので、していなかった。 「待った、慶松!中出しは止めて!」 「ごめん、遅かった!」  又、洗わなくてはいけないか。 でも、身体も心も満足したので、許そう。
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