第四章 木の上の神様 四

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「慶松、限界!」 「分かった、氷花」  慶松は抜くと、俺の背にフィニッシュしていた。 そして、丁寧にシャワーで洗ってくれている。 「バカ慶松……」  慶松が指を入れて、中まで丁寧に洗ってくれるが、俺は抵抗する気力も尽きていた。 「……作業場に行く?ベッドがいい?」 「作業場」  何となく、気持ちが現実に戻ってくる。 「凄く痛い……」  それだけでもなく、何か、まだ挟まっている気がする。 指で確認すると、閉じてはいるが、うまく閉じていない気もする。 「少し、切れた?それとも腫れた?薬、用意するよ」 「……薬、塗っておく」  作業場に行くと、俺は川越に連絡してみた。 自宅待機で会社に行けないのならば、君島を訪ねてみたい。 すると、アポイントが取れたらいいよとの返事が来た。
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