第四章 木の上の神様 四

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 そこで君島に連絡をすると、大学に来てくれるならば会うとの連絡がきた。 でも、俺は、辺見にも確認したいことがあった。 君島の自宅を希望と返事をしてみると、夕方ならば良いとの返事が来た。 しかも、慶松も一緒に来いと言っている。 「どうして、慶松も一緒なのかな?」  君島は、ラーメン屋松吉で、俺と慶松を見かけていたという。 その時は忙しそうであったので声を掛けなかったが、気になっていたらしい。 「慶松、一緒に来いだってよ」 「いいよ」  では、明日は慶松と一緒に君島を訪ねてみよう。 「手ぶらはまずいよね。何か買っておこう」  君島は確か日本酒を飲んでいた。ならば、酒を持ってゆこう。
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