第四章 木の上の神様 四

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 金曜日に有給を取ってみると、それも了承されていた。 そこで、信哉に金曜日から日曜日にかけて、俺の実家に行かないかと誘ってみると、 即答でOKがきた。 「捜査は長引きそうだね」 「そんなに大変だったなんて、全く気が付かなかったよ」  金曜日は、車を用意しなくてはならない。 レンタカーを借りようとすると、信哉から重いメールが届いていた。  しかも、ナンバーが振られていて、続きがあるらしい。 「何だろう?」  ファイルを開いてみると、そこには車の情報があった。 「信哉さん、車を購入したらしい。金曜日はその車で行きたいとある」  障害者用に改造されているので、俺が運転しないほうがいいとあった。 でも、信哉一人での運転は危険だろう。 俺は、どこを改造したのか、資料を見て確認してみた。
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