第四章 木の上の神様 四

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「アクセルとブレーキを、軽くしているだけみたいだ」  踏み込む力が戻っていないので、軽くしているとあった。 それだけの改造ならば、どうにかなるかもしれない。  しかし、資料は続き、スケジュールがびっしりと書き込まれていた。 休憩場所から、食べる物まで決めている。しかも、予約を入れてしまっていた。 「……すごいスケジュールだ」  分刻みで設定されている。 予期せぬ遅れが出た場合の対応方法まで記載されていた。 「……ホテルを予約したいとあるけど、俺の家でいいよ」  返信してみると、まだ車椅子なので、家が傷むとあった。 「元々ボロいので大丈夫。それに、助っ人として、弟の有真と、有真の親友の御調も来るから、 自宅でいい」
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