第四章 木の上の神様 四

23/29
前へ
/604ページ
次へ
 縁側から自由に出入りするような家なので、車椅子など気にしなくてもいい。 俺の両親に連絡すると、車椅子よりも料理の好き嫌いを気にしていた。 田舎料理しかないので、口に合うのかが不安らしい。  こんなに分厚いスケジュールなど、俺の出張報告書よりも凄い。 暫し絶句していると、慶松が笑っていた。 「二泊するのか。風呂は平気かな」  俺の実家の風呂は、結構広い。 車椅子では入れないが、二人で入っても充分に広い。 「まあ、有真と御調もいるしね」  俺は、御調に泊まり込めと依頼してみた。 すると、一緒に寝るのならばいいとの返答がきた。
/604ページ

最初のコメントを投稿しよう!

188人が本棚に入れています
本棚に追加