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「有真と御調は、氷花が大好きだよね」
それは、幼稚園からの刷り込みであった。
今のように大きく成長するとは微塵も思わず、かわいい弟分であった。
「幼稚園での二人は子犬のようで、懐かれると嬉しくて、つい、甘やかしてしまった」
「……それが、現在まで継続か」
俺は、一緒の部屋ならばいいが、一緒には寝ないと返してみた。
御調からは、泣きながら了承とあった。
「あの二人は、隠し子がいそうでね。すごい遊び方だった。
家にも彼女を幾人も連れて来ていたよ」
有真の子というのは、実際に尋ねて来たらしい。
でも、それは確信犯で、有真のせいではなかった。
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