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「宍戸さんに繋ぎましたよ」
里見が、宍戸に回線を繋いでくれた。
宍戸は、種の冷凍保存を確認していた。
「宍戸、K商事を襲わなかったか?」
ストレートに聞いてみると、宍戸がチラリと画面を見た。
しかし、何事も無かったように仕事を続けていた。
「爆弾の作り方など、検索すれば出てきますよ」
それでも、この事件、宍戸が関わっているのならば、終わりではないのだ。
宍戸は事件を重ねて、死に意味を持たせる。
「注目させて、情に訴える。犯罪ではあるが、誰も被害者は出ていない。
どうして爆破などしたのか、普通の人がする程、深い事情があるように思える……」
人の心理に訴えて、弱い者の味方をするという正義がやってくる。
K商事はそこそこ有名であるので、そこで、どのような非道があったのか、
世間も気にするであろう。
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