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宍戸も同じ弥勒であるので、B君の手口はよく知っていた。
しかし、B君の方が、ランキングが上になっているように、
信者数と実行数が桁違いに違っている。
だが、宍戸は弥勒の創設者であり、孝弘と出会わなければ一位であったと思う。
肉親に縁の無かった宍戸は、死のプログラムを作った。
ただ死んで消えてゆく生命に、光を再度当てる物でもあった。
「まず、爆破による被害者、怪我人がいいですね、それを公表します。
被害者が居れば、人は安易に加害者の味方ができません」
怪我人はいたのだろうか。
俺は、自分の会社の事件ながら、あまりにも興味を持っていなかった。
そこで、確認してみると、エレベータに乗っていた幾人かが、
煙にまかれて病院に搬送されていた。
「意識不明の重体にしておきましょう」
怪我人を出すというのは、B君の想定外なのかは分からない。
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