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「今度こそお土産をください」
「……野菜でいいかな?」
里見は、首を振っていた。
何が欲しいのかと思っていたら、必死に絵を描いていた。
「猫?」
どことなく足が四本ある。
「椅子です!氷花さんと、慶松さんが座る椅子です」
それは、お土産なのであろうか。それに、絵が酷い。
「俺が床に座るのが気になるのか?」
里見が頷いていた。
「それは、慶松に注文してみて。俺は、ソファーがいいな。寝転べる感じのやつ」
里見がカタログを広げていた。
結構、高価なものを選ぼうとしている。
「……そんなに高価ではない方がいいな。すぐ壊すから」
少し里見ががっかりしていた。
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