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「慶松が家具にも詳しいから、今度、こっちに来て貰うね」
平日は、慶松が納品していた。
今度、里見の家に慶松に来て貰おう。
必死でカタログを見ている里見を横目に、俺は里見の家を出た。
車に乗って家に戻ると、慶松が既に着替えて待っていた。
「慶松、スーツなんだ」
でも俺も自宅待機であったので、スーツを着ていた。
そうか、俺がスーツなのに、床に座るので、里見が気にしていたのか。
「恩師でもあるからね」
スーツ姿の慶松も、かなりかっこいい。
「行こうか」
車に乗り込むと、ナビをセットしてみた。
母校はそう遠くないが、君島の自宅はやや離れていた。
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