第一章 木の上の神様

13/30

188人が本棚に入れています
本棚に追加
/604ページ
「……あの日も、稲光を見ていました。すごく綺麗で瞬間で消えた。 でも、その後で、その光が何であったのか知ったの」  稲光の正体は、雷であろう。 でも、この女性の言う雷の意味は分かった。 「雷は落ちていたのですか……」  雷はどこかに落ちたのだ。 そして、誰かが亡くなったのではないのか。 「……そうです」  しかし、これは仕事の話ではないような気もする。 「私たちは、ここの製品を今後も取り扱いたく、製品の移管を勧めにまいりました。 出直した方がいいですか?」  まず、この暗闇では話にならない。それに、俺は調べたい事が出てきた。
/604ページ

最初のコメントを投稿しよう!

188人が本棚に入れています
本棚に追加