第六章 夏は草に埋もれて

4/23
前へ
/604ページ
次へ
 携帯電話のボタンが手に触れてしまったのか、朝子は電話に出てしまった。 そして、泣きながら現状を訴えた。  自分のせいで先生が死んでしまった。 朝子の訴えに、自分が行くと祠堂が言った。  佐藤の遺書には、教職が生き甲斐で、次の人生を考えられないなどと綴られていた。 死にたいのは祠堂の方で、やはり遺書も持ち歩いていた。  でも、その後で、とんでもない事が起こったのだ。
/604ページ

最初のコメントを投稿しよう!

188人が本棚に入れています
本棚に追加