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「俺は面倒なので、特許だけでいいです」
そこで、朝子が食事を作ってくれようとしたが、ふらついていた。
「俺達が料理をしますので、材料を適当に使用していいですか?
それとキッチンを貸してください」
「在る物は何でも使っていいよ。でも、料理なんていいのかな?」
それは、慶松も俺も、料理に慣れているので構わない。
キッチンに行くと、まるで工場のように整理整頓されていた。
名札があり、置き場が決まっている。
これは、使ったらここに戻せということだ。
慶松もよく俺に怒るが、俺はかなり適当であった。
「俺、辺見さんに親近感を覚えたよ……」
慶松が、鍋の配置に感動していた。
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