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その関係のまま、幾年も過ごしていた。
辺見も、次第に君島との関係を、家族に対しての裏切りと思うようになった。
それは、辺見も君島を愛し始めたからだ。
辺見は、残していく事になった息子に、叔父として仕送りをしていた。
「祠堂の妻は、入れ替わりを知らない筈でした……」
しかし、本当に気付いていなかったのかが、辺見の疑問であった。
妻からは、一度も連絡は来ず、確認も無かった。
それが、却って気付いていたのではと感じさせるという。
「彼女は、俺が君島と幸せになっていると知って、恨んでいたような気がします……」
妻は、何故、自殺したのか。
事故ともなっているが、辺見は自殺だと考えていた。
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