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「お話を聞けて良かったです。K商事へ新製品をお願いします」
真実も分かったので、あとは開発に専念したいところだ。
「お邪魔しました。ありがとうございました」
慶松と一緒に丁寧に礼を言うと、君島の家を後にした。
車に乗り込むと、慶松がナビをセットしていた。
助手席に乗り込むと、遠見に祠堂の話を送信してみた。
すると、遠見は、不思議な内容の話を送ってきていた。
車が走りだすと、慶松は自宅にナビをセットしていなかった。
「慶松、明日は仕事だろう?」
「でも、週末は、氷花が実家に行っていていないでしょ?」
慶松は、君島の気持ちを理解していた。
祠堂という、皆が惹かれる存在を、自分のモノにしておくには、周期的な確認が必要であった。
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