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女性ならば妊娠して、自分の子を産んでくれるという絆がある。
男女は、親になるというプロセスに進める。
でも、男同士では、永遠に恋人のままでいるしかないのだ。
恋人という淡い関係を保つには、捕まえているしかない。
「さっくり終わらせるよ」
俺は慶松の顔を見る。
慶松が、さっくり終わらせた事などない。
「また、嘘だろ?」
慶松が笑っていた。
そこで、又、端末の資料に戻る。
遠見は、祠堂の家の過去を調べていた。
確かに、祠堂には離れがあったが、今はない。
どうして無いのかというと、離れのみ放火に遭っていた。
「どうしたの?氷花、唸っているよ」
「うん。祠堂家の呪い……だな」、
遠見の資料の内容を、声を出して読んでみた。
「え、放火されているのか……」
離れだけ燃えたというのが、どこか意図的に思える。
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