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放火魔はすぐに逮捕され、祠堂が大好きだから、秘密を燃やしてやったと言った。
放火魔と祠堂に接点は無かったが、近所には住んでいたので、
知り合いではあったのかもしれない。
他に放火された場所は、ボヤ程度であった。
「……秘密を燃やす?」
離れに、どのような秘密があったのであろうか。
遠見は、祠堂の離れの設計図を用意していた。
「茶室?」
小さな家で、茶室のような間取りであった。
しかし、設計図を描いた人は、かなり几帳面で、抜け道が用意されていたと分かった。
昔の武家屋敷のようで、部屋から外に逃げられる仕組みがあった。
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