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慶松の声は甘くて、俺は抵抗を止めてしまう。
「……いいよ」
そこで、慶松が真っ赤にならないで欲しい。
つられて俺も、ドキドキしてきてしまった。
何度もしているというのに、すごく新鮮に感じる。
「……氷花が素直に返事をするから、心臓がバクバクしたよ」
慶松が、俺の手を自分の心臓に当てていた。本当に、心臓の鼓動が速い。
慶松の顔を間近で見ると、本当に整っていてかっこいい。
ラーメン屋松吉でラーメンを作っている姿も、まるでテレビの中のように見える。
どこから見ても、慶松は手を抜かず、真面目でやさしい。
俺は、何度も慶松に恋をする。
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