第七章 夏は草に埋もれて 二

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「慶松、大好き」 「どうして、ここで小学生並みに素直になるかな……」  慶松は、俺の首から胸にキスをしてゆく。 「あ、実家に行くから、キスマークは付けないでね」 「はいはい」  慶松は、俺の腹部を舐めまわしながら、そっと後ろに手を這わす。 そして、指で優しく触れてきた。  この触れるというのは、かなり内部に響く。 ぞわぞわとこみ上げてくるものに、俺は歯を食いしばってみた。 そこに、慶松はバラのローションを足していた。 「ちょっと、サラサラだよね。でも美白効果ありだってよ」  美白効果と言われても、どっちかというと、食べても大丈夫とかの説明の方がありがたい。 そこは、美白は関係がない。
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