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「うん、いい調子、氷花、ゆっくりと入れるからね」
「わかった」
本当に慶松はゆっくりと、慣らしながら進めてくれた。
ゆっくりとしている分、俺は、余計に慶松を感じる。
こんな場所で、慶松を感じるなど、少し前まで考えた事がなかった。
今、思う事は、ここは誰でも感じる場所ではあると分かった。
でも、内臓に嫌いな人は入れたくはない。その思いは、回数が増すごとに強くなる。
「……慶松」
「氷花、半分入ったよ。もう少しだからね」
体の繋がりなど不要ではないかと思っていたが、繋がる事は重要であった。
こうしているときは、俺は慶松の事だけしか考えていない。
そして、慶松で満たされたいと願っている。
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