第一章 木の上の神様

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 部屋に行くと、濡れてしまった服をハンガーに掛けた。 泊まりのつもりはなかったので、着替えがない。 すると、電話が掛かってきて、ドアをノックされた。 「氷花、下着を近くで買ってきたよ。パンツと靴下だけだけどな」  近くにコンビニがあったらしい。 「助かる!」  金を支払おうとすると、柴田が手を振って帰って行った。  部屋に消臭剤があるので、他はスプレーして終わりにしておこう。 風呂に入ると、携帯電話を手に取った。  すると、慶松(けいまつ)から、何本ものコールを受けていた。
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