第八章 夏は草に埋もれて 三

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「本当だね。どこでも熱中してしまうのか、氷花君は……」  車の中で熱中してしまっていたか。 そこで、周囲を見ると、かなり実家に近付いていた。 時計を見ると、次の休憩時間にもなっている。 「ここは、おいしい牛肉があるのですよ」 「え、氷花君、肉も食べるのか……」  肉も美味しい。  サービスエリアに入ったので、俺は柵を超えて外に出ると、 店からハンバーガーを購入してきた。 「エリアの外とは思わなかったよ……」  ここは珍しく、サービスエリアと電車の駅が近いのだ。 又、駅の近くから高速バスも出ている。 バスは、夜行や長距離のもので、それなりの需要があった。 そこで、こういった持ち運びのできる、食べ物の類を多く売っている。
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