第八章 夏は草に埋もれて 三

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「食べてみてください。牛肉と、ピーナッツバターの相性が抜群!」 「ピーナッツバター?」  言いながらも、信哉も食べていた。 「本当だ。美味しい!このピーナッツバターいいね」  俺は、ポケットから瓶詰のピーナッツバターを出してみた。 「買っておきました。これで、売り切れで、二個しかありませんでしたよ」  慶松と岩崎に、土産に持ってゆこうとしていたが、一個、信哉に持たせてみた。 「ごめん、氷花君。もう一個いいかな? 静香と母さんに、こんなハンバーガーを作ってあげたい」  どれだけ作ろうとしているのだ。 しかし、素直に二瓶を渡してしまった。俺は、又、買いに来ればいい。
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