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もうすぐ家なのだが、小さな神社に車を止めて、信哉を降ろす。
俺は、車椅子に手を掛けると、神社の急斜面を見た。
「登ろうとしていないよね?」
「登ります!」
信哉から、抗議の声があがっていた。
かなり急斜面であるので、落ちたら怖いという。
「冗談ですよ。ちゃんと、用意しています」
手摺りに付ける、運搬装置であった。
駅などにあるものを参考に、慶松と作成してみた。
「試作品なのかな?」
「そうなのです!」
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