第八章 夏は草に埋もれて 三

22/24
前へ
/604ページ
次へ
「自然を身に付けると、自然と波長を合わせられるとかあったとします。 木は仲間意識があってですね」  相手の波長が乱れると、自分の身に移すのだ。 それで、この焼けたように黒くなった、木になってしまう。 他にも、粉々に割れたとか、黴で黒になっていたとかもある。 「これを見ると、助けてくれて、ありがとうと心から感謝します」  札は感謝しながら、納め所に置く。 「森は、この澱みを浄化します」  そういうものかと、信哉は苦笑いして身代わりを購入し、一瞬で真っ黒になってしまい、 仕掛けがあるのかと驚愕していた。 俺を馬鹿にしたので、理由を聞けないのか、急いで納めてくると、 十個くらいまとめて購入して確認していた。
/604ページ

最初のコメントを投稿しよう!

188人が本棚に入れています
本棚に追加