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「あんなに、殺菌剤を使用する人は初めて見ました。
誕生日に、強力殺菌剤とか、新作殺菌剤をプレゼントしてみようかな……」
「それは……静香が、気にして泣きそうだから止めてね。結構、繊細な子だから」
俺は、信哉の車椅子を押して車に乗せた。
「俺も結構繊細ですが、日々、殺菌されています」
「男の子は我慢してね」
俺は、仕方なく頷く。
我慢すればいい問題なので、これはそう気にしないでおこう。
「氷花君は、心が成長していないよね。静香といい勝負だね」
信哉にため息をつかれてしまった。
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