第一章 木の上の神様

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 遠見は、遠見相談所という個人事務所で、主に経理の相談に乗っている。 遺産相続にも詳しく、地区の相談所として成り立っていた。 他に、裏の人々の相談にも乗っていて、犯罪にも詳しい。 「氷花君、どうしたの?そこは、どこ?」  俺が自分の姿を見ると、ホテルの浴衣になっていた。確かに、自分の家ではない。 「出張先です」  雨で帰れなくなったと説明する。 「土産はね、饅頭ではダメだね。そこは、笹団子がいいね」
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