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相田の両親が、鍬を貸してくれたので、すぐに箱を見つけた。
小さな、木の箱で、中に袋に包まれて手紙が入っていた。
「俺宛てか……」
しかし、分厚い。
「すいません。読むと長くなりそうなので、俺宛ての手紙だけ貰ってゆきます」
他に両親宛てもあったので、箱ごと渡しておいた。
「ええと、寿梨さんの上は何歳ですか?」
「長男かな?春一(しゅんいち)五歳だよ。今、幼稚園に行っている」
俺は車に戻ると、菓子を持ってきて渡してみた。
「今、住んでいる場所の近くにある菓子屋の菓子です。皆さんで食べてください」
近所に配る土産も購入しておいたので、助かった。
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