第九章 夏は草に埋もれて 四

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「では、お邪魔しました」  相田がどうなったのか、確かめて良かったのか分からないが、 今の行方不明なのだとは分かった。 どうして、寿梨が相田の口調なのかが気になるが、気にしないでおこう。 「すいません。お待たせしました」  車では、信哉が何かを読んでいた。 端末を覗いてみると、遠見からの資料であった。 どうして、信哉が遠見と知り合いであるのか。 じっと俺が信哉の顔を見ると、信哉が笑って誤魔化していた。
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