第一章 木の上の神様

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「いいえ、自殺が気になります」  祠堂啓一の父親は、自殺で亡くなり保険金で会社の借金を返した。 その自殺は、調べると古い新聞記事に残っていた。  記事を読むと、自殺は首吊りであった。 何故新聞に載ったのかというと、首吊りは神社の森の木の上で、更にそこに雷が落ちたのだ。 死体は、判別不能な程に燃えていた。 「全ての発端が、どこかこの首吊りにあるような気がします」  遠見は、金の流れを確認していた。
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