第十章 夏は草に埋もれて 五

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「俺が見つけられるけど、掘り出せない場所か……」  もう一か所あった。 それは、今日行った神社の奥の、森の中にある御神木の下だ。  俺は昔、御神木の下に飴玉を埋めて、手の骨を折ったのだ。 御神木の根元を掘ったから罰が当たったと散々怒られてから、 絶対に次は掘らないと誓った。
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