第十章 夏は草に埋もれて 五

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「分かりました。絶対に誰にも渡さないでください」  「了解した」  俺宛ての手紙は、持ち帰る事にした。 「明日は、遺体を探しに行ってきます。信哉さんは、有真と御調と田を見てきてください」 「嫌だよ」  きっぱりと否定されてしまった。 信哉は、相田と面識もない。他人の遺体など、探しに行かなくてもいい。
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