第十章 夏は草に埋もれて 五

25/30
前へ
/604ページ
次へ
「護浩、品治さんが来たよ」  母親の姿は見えないが、声は響いている。 「あ、品治!」  庭を見ると、品治が軽トラックで来ていて、酒を降ろしていた。 「有真、車に積むのを手伝って。信哉さんの土産にと思って、品治に注文していた」
/604ページ

最初のコメントを投稿しよう!

188人が本棚に入れています
本棚に追加