第十章 夏は草に埋もれて 五
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品治の図によると、龍っぽい置物のような気がする。 でも、品治にも分からなかったように、龍というよりも麒麟に近く、 四つ足で立っていた。 しかし、俺はどこか見た事がある気がした。 「あ、これはもしかして、御神体だ」 相田と、神社の御神体は何だろうと盛り上がり、忍び込んで見た。 「どうして、相田が持っていたのだろう」 そして、どうして女性に渡したのであろうか。
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