第十一章 君と嘘の世界

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 有真を探してみると、近所の幼馴染と飲んでしまっていた。 俺の世代は子供が少なかったが、有真の時は同世代が多くいた。 有真も、幼馴染にはあれこれあるが、友人は多い方であった。  俺は、かなり疲れてしまっていて、少し部屋で休もうかと戻り、 そのまま眠ってしまった。  信哉の接待をするつもりだったのに、眠ってしまったとは、俺も無責任であった。 しかし、目覚めると既に宴会は終わり、深夜になっていた。  体中が汗と汚れでベトベトのような気がして、風呂に入ろうかと着替えを持って廊下に出た。 そのまま風呂場に行くと、有真も着替えを持ってやってきた。
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