第一章 木の上の神様

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「……ここで使用されている技術は、一流企業レベルだよ。 しかも、試作の段階で、既に完成品に近い。これは、研究所がなければ無理なレベルだね」  でも、祠堂の工場で研究、試作、量産になった製品であるのだ。 試作に資金を掛けていない分、この製品は安価になり、市場でも負けなかった。 「明日、祠堂の設計と会ってみるけど。これは、おかしいよね……」  少なくとも、試作に費やした期間が短すぎる。 どこかで開発の終わった製品を、祠堂が持ってきているにしても、 買い取る程の金があるとは思えない。 共同開発という情報も出ていない。
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