第一章 木の上の神様

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「それにね、この製品を他の工場に移管しようとすると、特許の問題があると言った」 「この特許、誰が持っているのだろう……」  慶松は、ラーメン屋松吉の経営者で店長であるが、電気機械にも詳しい。 図面を見ながら、特許の確認を行ってくれた。 構造上、どのように使用されているのか、機能が分からなければ、特許の検索も難しい。 慶松は、図面さえあれば、自分で何でも組み立てできる。  慶松は手も器用であったが、構造を理解するのが速い。 「この特許の持ち主の名前、どこかで聞いた事がある……」  慶松から名前を聞くと、確かに聞いた事がある。
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